monologue de yoki-ta

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髪の毛を編む

帰国まで3週間。

隊員は帰国前に、2年間の活動内容をまとめた報告会を活動先の同僚や上司に向けて行うことになっている。
もちろんフランス語。

最後の報告会は、ベナン服を着て、ベナン人のような髪型で実施すると決めていた。
発表内容をフランス語でまとめるにあたり、カウンターパートに添削してもらいつつ、報告会の話し合いを重ねた。

いつも彼らのマイペースに振り回されてきたが、今回も同様。
報告会は間近に迫っているのに、計画通りにカウンターパートとの打ち合わせが進まない。

いつも以上に襲いかかってくるハプニングの合間に、髪の毛を編みに行った。

夕方18時ごろ。
体も疲れていたが、今を逃せばやれる時はないと髪を編んでくれるマダムの家に。
聞けば「2時間くらいで終わるよ。」と言う。
4時間くらいで終わるかな?と内心思いながら、お願いする。

前回は全て自分の毛で編んでもらったが、今回は付け毛をする。
2メートルくらいの茶がかかった直毛を購入。1200cfa(約250円)

背もたれもない低い椅子に座って、ひたすら編まれる。
マダムは妊娠中。
大きいおなかで、なおかつ風邪で鼻をすすりながら、一人でひたすら編んでくれる。


マダムの旦那さんは仕立屋で、ミシンをカタカタやっていたが、私のために雑誌を渡してくれたり、蚊取り線香をたいてくれたり、色々気をきかせてくれた。
さらに、20時頃から子どもたちにご飯を食べさせたり、寝かせたりととても面倒見の良い旦那さんだった。

この家にはテレビがあって、時間になるとテレビを見るためにご近所さんがやってくる。
目的はフランスの連続ドラマ。

みんながテレビを見る横で、この家の6歳の男の子と3歳の女の子がわいわいと遊び、その横で私が編まれている。
8畳程度の狭い部屋に7人が集い、何だが久しぶりに家族の中にいる気分を味わった。

結局、仕上がったのは夜の12時半。
6時間もかかった。
予想以上に私の髪の毛は多かったようだ。

全てを編み終えた後、付け毛が引き締まって崩れにくくするため、全体をぬるま湯にひたす。
さらに、はみ出た短い毛をハサミで切って整える。
これはおそらく私の髪の毛も切られていた。

付け毛代も入れて3500fca(約700円)
手間の割に安いと感じた。
お礼も込めて、値切らなかった。

大きいおなかでほとんど休憩もせず、編んでくれたことに感謝。
さらに、夜は危ないからとテレビを見に来ていた近所の人が途中まで送ってくれた。

疲れたけど、みんなの優しさに癒された。

最後の髪型

ベナン人からは好評。
みんな喜んで「似合ってるよ。」と言ってくれる。
しかし、いつになく真剣な目で私の頭を観察し「いくらだった?」と同僚のほとんどが聞いてくる。
値段を言うと、驚きもせず「そんなもんだね。ぼられてないよ。」と返ってくる。

本当かどうかは分からない。

この髪型は2週間保ちたかった。
髪の毛を洗っていたが、フケが目立つようになってきたため、10日で断念。

ほどいてもらう図

同期隊員にほどいてもらい、髪の毛を洗うと抜ける。
予想以上に抜ける。
おいおいと思いながらも抜ける。

よくドラマで抗がん剤を飲んだ副作用で髪の毛が抜けるシーンがあるが、まさにそんな感じだった。

ベナンの髪型もこれで最後。
思い残すことはない。








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ある日のベナン

ベナンに住んでいると、日本では考えも及ばない「えっ?」っていう事が沢山ある。

つっ込みどころは満載。

少し写真にて紹介。

かばん屋さん
道端のかばん屋さん
上にあるカバンはいちいち木登りして取るのか?
毎日どうやってカバンを並べているのだろう?


バイクに乗っています。
とあるバイクの後ろ姿。
ガソリンを入れるためのポリタンクを運んでいるが、詰め過ぎ・・・。


事故?
高架下の道路にて
大きなトラックの荷台がずれ落ちて修理中。
かなりの道幅を占領しているが、気に留めることなくバイクやタクシーがわきを通りぬける。
車の故障は日常茶飯事。


お昼寝
バイクタクシーの運転手さんのお昼寝姿
寝ぼけて転落することはないのだろうか?
運転手さん達のこの姿はよく見かける。

雨季真っただ中

ベナンは雨季に入った。

4月末から少しずつ、雨の頻度が増えてきた。
雨が降ると気温は下がるが、雨の間の晴れ間は半端なく暑い。

雨の前には、晴れていても急に雲が出て強い風が吹く。
その後周りの全ての音をかき消すように「ザーッ」と激しく降る。

しとしと半日以上降ることもあれば、1日に何度も晴れ間と強い雨を繰り返すことも。

雨が降ると道は洪水になり、多くの長屋は浸水する。
それが雨季の日常で、みんな平気で水たまりに入り歩いていく。
なんの混乱もきたさない。

では色んな水たまりを一挙公開。

水たまり バイク
バイクも躊躇なくつっこんでいく。


水たまり 道
毎日ビーチサンダルで過ごすベナン人。
こんな時、さらに役立つ。


水たまり 長屋
長屋にて

雨季の日常のひとコマでした。

家の前のお店にて

私たちの家の前に小さな屋外雑貨屋さんがある。

フランス語が話せないママと1歳過ぎの女の子ナディア、フランス語が話せるイスラム教徒のパパ。
主にこの3人で一緒にいるが、どうやら別宅に家族がいるらしく、ママはパパとの間にあと子どもが4人いるらしい。

大きいリヤカーのようなものに道具一式を詰め込んで、どこからかやってくる。
道端に立っている大きな木の下に店を構える。

トイレットペーパーやたばこ、ソダビ(ベナンのドブロク)クリープのようなものや飴、ガム、蚊取り線香などちょっとした日用生活用品が並ぶ。
土日のみ昼間食事も出している。

お店
木箱の中に日用品。あとはお料理作りに道具が色々。

始めは平日の夜と土日日中だったが、途中から毎日ずーっとそこに店を構えるようになった。
ずーっとというのは、そこで生活しているということになる。
他の子どもたちは親戚がみているのだろうが、両親が不在で大丈夫なのか?
彼らの生活には謎が多い。

夜は外に寝る。
その辺に生えている木やブロックを上手く利用して蚊帳を張る。
ママは人通りが少なくなった夜中に、道端でシャワーの代わりに水浴びする。

あまりにも暑い日中は女性も上半身裸になっていることがあるので、女性の裸はさほど珍しくはない。
トイレはないので、小はその辺の溝っこに、大はさすがにどこかのトイレを借りていると思われる。

ちなみにベナンは女性も立ち小便をする。
足首までのスカートをはいているため、スカートを膝上までめくりあげ、堂々と行う。
その姿は圧巻だ。
始めてみた時、度肝を抜かれるとはこんな感じなのかと思った。

話がそれたが、時々夕方か夜、お店の横でママにベンチを借りて涼むことがある。
このママは、ベナン人には珍しく「なんかちょうだい。」とは決して言ってこない。
だから、居心地が良くて一緒にぼーっとさせてもらっている。

偶然、土曜日出すための食事を作っていたのでお手伝いさせてもらった。
いつも同僚たちは、私たちのために特別メニューにしてくれるので、一般人はどんな風に作っているのか興味があった。


<トマトソース>
① 鍋に油をしき、トマトをピューレ状にしたもの、トマトピューレをさらに煮詰めた感じの缶詰を合わせて炒める。
② 水を加えて沸騰させる。
③ 揚げた魚やゆでた鶏肉(手羽)を加えて煮込む。
④ 固形スープの素と塩で味付け。
  ガリ(マニョック芋を粉にして乾燥したもの。見た目は細かいパン粉)を少し加える。
⑤ 最後にトウガラシを加える。

お鍋中身2

これで完成。
のちに同僚に見せると「トウガラシ入れすぎ!!」とびっくりしていた。

トマトソースにトッピングするメニューのオクラソース

① 沸騰したお湯の中にオクラを投入。
② 煮込んでトロトロになったらかき混ぜて、トウガラシ、赤いヤシの実油、固形スープの素で味付け。

炭火
いつもの炭火

夜8時ごろから12時まで手伝った。
でも、まだ途中。
たばこを1本買って吸っていく人、ソダビを1杯飲みに来る人、水を飲みに来たついでにナディアと遊ぶ人、色んなお客さんがやってくる。
お客さんの相手をしながら、子どもを見て、明日のお客さんに出す食事を作る。

マイペースにゆっくり仕事をするママを見ていると、ついついもっと早く取りかかれば、早く眠れるのに・・・と私ペースで思ってしまう。
でも、別に急ぐ必要はない。
朝までまだ時間はあるし、昼間眠ってもなんの問題もない。

結局、味見もできなかったけどちゃんと売れたのかなぁと少し心配。

ナディア
看板娘のナディア 今日は眉毛を書いてもらって。














お料理教室

「ベナン食の作り方を覚えて帰国してほしい。教えるから都合のいい日を教えて。」
ある日突然、同僚から提案された。

6月にベナンを去るということが、同僚たちの中で少しずつ実感として湧いてきたのだろうか?

配属先の事業として、2週間おきに離乳食の調理実習が行われる。
離乳食といってもほとんど大人と同じメニューなので、作り方はだいたい分かる。
それを伝えてみたが、「あれは離乳食だから。」と一言で片づけられた。
どうやら、彼女たちの意思は固いらしい。

一応都合のよい日程を告げ、いつもの様に半信半疑でその日を迎えた。
近頃、労働組合の会合が頻繁に開かれていて、ストライキが近い雰囲気を醸し出している。
その日は、偶然「座り込み」と呼ばれる半日だけのプチストライキが決行される日だった。
もう料理教室はキャンセルなのかと思っていたが、同僚の2人は全く意に介すことなく準備を始めていた。
やはり、行われるようだ。

本日のメニューは「アブラヤシの実を使ったソースとパット」

材料は、玉ねぎ・かに・燻製にした小エビ・干した魚・塩・コショウ・ヤシの実、燻製にした魚
材料
干した魚一切れは、香りづけのために入れるらしい。

玉ねぎ、トマト、燻製小エビはすりつぶす 燻製にした魚はかつおのようだった。
すりつぶした材料


① かたいアブラヤシの実をゆでる。
実をゆでる

② 実が柔らかくなったら、お湯をかけながら手でほぐして汁をしぼる(実の中は種と繊維でいっぱい)
汁を出したあと

③ しぼったヤシの汁を火にかける
実の汁

④煮立ってきたらカニ、トマト、玉ねぎ、魚を投入。
具を入れる

⑤塩、コショウ、干しエビの粉、トウガラシで味付け。

パット(日本のご飯のような存在のひとつ)を作る。

①沸騰したお湯の中にトウモロコシの粉を入れて混ぜる。
パット

②きれいに混ざってきたら、さらに粉を加えて練る。(結構力がいる。)
水分がなくなる

出来上がり~
できあがり


パット(トウモロコシの粉を練ったもの)をソースに付けながら食べる。

カニと燻製魚のだしが出ていて、さらにカニは殻ごと食べてしまうが、身がふっくらしていて美味しい味だった。
一般的には魚や肉などをごたごた入れないが、私達のために豪華な材料を調達してくれた。


作り方の中で日本では使用しない物の紹介を少し。

~野菜をすりつぶす時~
すりつぶす

ある程度の大きさに野菜を切ってから、石の台に石を合わせて潰していく。
日本のすりこぎ鉢の役目のもの。
近くでみるとこんな感じ
こんな道具を使う。
手首だけを動かす。コツをつかまないと、ピチャピチャはねて上手くすれない。
ちなみにトマトをすったところ。

~アブラヤシの実~
名前の通り、実から赤い油がとれる。
それを「パーム油」と呼んでベナンでは料理によく使われる。
西アフリカでは、果肉から得られるカロテノイドを多く含む赤色のパーム油が、古くから食文化に不可欠の食用油として利用されてきたらしい。
今回は油としてではないが、実をもっと大量に煮込んで、上に浮いてきた黄色っぽいものを集めてさらに加熱すると「赤いパーム油」が完成する。料理の仕上げにこの油をよく加えている気がする。
具を入れる


手に付くと独特のオレンジ色が取れにくい。
手に付くと・・・

~炭火~
今、日本の一般家庭で使用している人はいないが、ベナンでは一般的。
炭火



日本で作ることは難しいけど、こうやって記録に残しておくことで、今のベナンの食文化を垣間見る良い資料になるだろう。
同僚2人で企画し、出資してくれた様子。
みんなで美味しくいただいて、彼女たちの好意に心も暖かくなった日だった。




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