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monologue de yoki-ta

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ダンボ ~豚肉を食するまで~

金曜日 仕事が終わってから同期隊員の任地へ遊びに行く。
雨季には水が溜まり、湿地帯になる土地。
そのため、水のある雨季が見どころ。

今は雨季が終わり水が乾きかけ。
その前に行っておかないと、来年はもうベナンにいない。
と、無計画に思い立つ。

コトヌからタクシーにて約2時間。
首都ポルトノボから約1時間。
「ダンボ」という町。

大きな道を横にそれると、急に土道になる。
土道

翌日、早朝に豚肉屋さんの豚をと殺・解体を見学できるとのことで行ってみる。
鶏をと殺する場面は見たことがあるが、今回は少し規模が大きくなる。

見たい気持ち半分、見たくない気持ち半分。
でも、私の元気な体があるのは数えきれない命をいただいてきたからこそ。

目をそらしてはいけない。

(でも、不快な気持になる人は途中で読むのを止めてくださいね。)

そんな私の思いとは裏腹に、つながれた2匹の豚はのんきに草を嗅ぎまわり、食べるものを探していた。

どうやら事前にその日のと殺担当者とそのお手伝い役が決められているようだ。
片足をつながれた1匹の豚に近づくと、ようやくただならぬ気配を感じたらしく、鳴いて逃げようとする。

それを捉え、男性3人がかりで豚を押さえつける。
悲痛な鳴き声はいよいよピークに達し、何とも言えない気持ちになる。

包丁でのどを一突きすると、息が途絶えるまで豚は大きな呼吸を数回する。
その呼吸のたびに、喉から鮮血が溢れる。
豚の血
この血は、焼いたお肉を付けるソースになる。

命が途絶える瞬間が過ぎると、豚ももう苦しい思いはしていないのだと少しほっとする。
それからは不思議と生き物ではなく食べ物としか見えなくなってくる。

豚の毛を刈りやすくするために、一旦表面をあぶる。
あぶりながら、手早く毛を刈る。
毛を取る


ベナン人も暑い中、たくさん汗をかきながら作業している。
処理をする前に、ソダビ(地酒)をロックであおって気合いを入れる。


石鹸で洗う
きれいに毛を刈った後、石鹸で全身を洗ってきれいにする。


切断
そのあと切断。

身も腸も新鮮なためとてもきれいだった
どこも余すことなく食べるために使う
腸


体は大きいが、ほとんどが臓器でお肉は意外と少なかった
おそらくこの1匹で1日分
焼く前

おそらく明日と殺されるであろう豚の目の前で作業が行われていた。
それでも、豚は気にすることなく、のんきに草中の餌を探していた。

目の前で起きていることを察知すれば、恐怖におののき精神的におかしくなってしまう。
そこまで考えて神様は豚を含め動物の知能の発育を抑えたのだろうか?

視点はずれているが、なぜかそんなことをきっかけに自然の摂理はうまくできていると感心してしまう。

あの悲痛な鳴き声を聞いてさらに、命をいただくということの重みが増した。

小さい頃からこの場面が日常で営まれているベナン人たちは、今更そんな事を意識する間でもなく、きれいに骨の髄まで食べることが当たり前になっているのだ。

豚肉
炭火であぶった豚肉とその血で作ったソース
血の味や臭みは全くない。












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